フィジカルインターネットの国際会議IPIC2023にて、弊社代表の中台が、eNegotiation for Logistics Resource Reservationの題目で発表いたしました。欧州では、フィジカルインターネットをALICE (Alliance for Logistics Innovation through Collaboration in Europe)が主導しており、IPICはALICEが主催する国際会議となります。
日本と異なり、欧米の物流データ基盤は、分散的になっており、各々の物流サービスプロバイダが相互にデータ交換しあえるような設計がなされております。例えば、FENIXやFEDeRATEDといったプロジェクトが進んでいます。本発表では、分散型のデータ共有の次として、プラットフォーム間での調整や合意形成を行うためのプロトコルeNegotiationの物流活用を提案しました。eNegotiationは、EDIに関する国際標準を行うUN/CEFACTにおいて、2022年に国際標準化したものです。
トラックの空きなどの情報が、複数のサービスプロバイダに分散的にデータ管理されつつ、利用したい場合には、プラットフォーム間で調整が行われる想定です。現在の求貨求車サービスが、プラットフォーム内に閉じたマッチングになっておりますが、フィジカルインターネットの実現時には、異なるプラットフォーム間でもマッチングできるようになるべきと考えております。